相続の準備をする際に必要なことって、何?
こんなテーマについて記載しています。
相続の準備の際には、財産の分け方を考えることの他にも、大切なことがあります。
相続というと、
財産をどのように分けるのか?
ということをイメージしがちです。
ただ、財産の分け方のことだけを考えてしまうと、
金額のことで揉める要因となるリスク
もあります。
ですので、もう少し掘り下げて考えていく必要があります。
ここでは、
相続に大切な2つのこと
について、説明していきます。
相続の本質的な意味合い
「相続」という言葉は、その漢字を分解すると、
相 すがた
続 つづける
となります。
ここでいう、相 すがたとは、
今あるもの、大切にしているもの
と言っても良いと思います。
それを、
次の世代に続ける、残す
ということができます。
では、
大切にしているもの
とは、なんでしょう?
次の世代に残したい大切なもの
次の世代に残したい大切なものとしては、例えば、
・お金
・不動産
・株式
などの財産があります。
その他には、何かありますでしょうか?
財産だけだと、ちょっと、さみしい気もします。
例えば、
家族が仲の良い状態を続けて欲しい
という気持ちも、残しておきたいことになると思います。
それらを大きく分けると、2つになります。
形のあるもの
現金、不動産、その他の財産など
形のないもの
気持ち、想いの部分
家族が仲良くすることなど
相続というと、
形のあるものをどう分けるか?
ということに話しに行きがちですが、
形のないもの
も大切です。
想いとかそういったものが土台にあって、その上に、財産といったものがあると言えます。
ここで、思い出すことばがあります。
若い頃に読んだ
星の王子様
という本の中のことばです。
大切なことは目に見えないんだよ。
(サン・テグジュペリが書いた「星の王子様」)
~ Le plus important est invisible ~
相続においても同じことが言えます。
目に見えないもの、
相続するにあたっての想い、気持ちの部分
をしっかり伝えることが大切と言えます。
ですので、スムーズな相続のためには、
どのような想い、気持ち
で、
財産を分けるのか
ということを伝える、話し合うということが大切になってきます。
「相続」で必要な2つのこと
これらのことをまとめると、「相続」で必要な2つのこととして、
相続の際には、形のあるもの
現金、不動産、その他の財産など
を残すことはもちろん、形のないものとして、
気持ち、想いの部分
を残す、伝えることが大切と言えます。
目に見えないも、形のないものの上に、形のあるものがあると言ってもいいのではないでしょうか。
加えて、
この、目に見えないも、形のないものを伝えること
で、
相続のときの揉め事を減らすことが期待できる
ということもいえます。
ですので、相続を考える時は、
この2つのことを考える
ことが大切になってきます。
さいごに
相続についての揉め事は、戦後の法律改正に伴って、その様相も大きく変わっています。
その経緯を見てみますと、
戦前は、家督相続でしたので、長男さんが遺産を引き継ぐ
ということでしたが、
戦後は、諸子均分相続となって、兄弟が均等に相続するという改正
がなされました。
ですので、兄弟間での権利の主張にもとづく揉め事がおこりやすくなったと言えます。
戦前の法律と戦後の法律のどちらがいいのかについては、一概にはいえませんが、いずれにしても、
揉め事はよくない
ということは言えますので、そういったことが無いようにしなければなりません。
その為にも、相続の際には、
事前にしっかりと準備する
ということが重要になってきます。
以上、「相続」で必要な2つのことについてでした。