相続税の計算のしくみについて知りたい。
こんなテーマについて記載しています。
相続税を計算する際の計算には、決まった手順があります。その内容についてわかりやすく説明しています。
相続税を計算する際には、
相続税の対象となる財産から、非課税のものを差し引いた後に、税率により計算
されることになります。
また、課税の方式は、
遺産取得課税方式
という考え方になります。
若干、ややこしい部分もありますので、順にわかりやすく説明していきます。
相続税の計算のしくみ
相続税は、
被相続人の持っていた財産に対して課される税金
となります。
相続税の計算の仕方
相続税の計算の仕方としては、下記の3つのステップになります。
ステップ1 課税価格の合計額の計算
相続税の対象となる、土地、建物、株式、預金といった資産の金額を算出します。
(被相続人の方が亡くなったことによる退職金や、生命保険も含まれます)
その金額から、
非課税財産や、債務費用
といった金額を差し引いて、課税価格の合計額の計算をします。
ステップ2 相続税の総額の計算
次のステップとしては、
課税価格の合計額
から、
基礎控除
を差し引きます。
その後、法定相続分通りに相続すると仮定して、
相続人それぞれの税額計算
を行います。
その税額を合算して、
相続税の総額
を算出します。
ステップ3 納付税額の計算
相続税の総額について、
各相続人が実際に相続した財産の割合
に按分して、
各人の相続税額
を計算します。
その後、
各種の控除など
を行って、各人の実際に支払う金額を算出します。
課税の方式について
相続税の課税の方式は、
遺産取得課税方式
となります。
これは、
財産を引き継いだ側
が、
取得した財産の評価額に応じて、課税される
という考え方です。
ちなみに、米国の場合は、日本と異なり、
遺産課税方式
という考え方です。
これは、遺産を残した側に課税されるという考え方です。
この場合、相続が発生した際に、先に、遺産から税金が徴収され、その残りを相続人の間で分配するとうことになります。
さいごに
相続税の計算の際には、特例による控除などがありますので、正確な計算をする際には、
専門の税理士さん
に相談されることをお勧めします。
また、税理士さんを探される際にも、
相続に強い税理士さんと、そうでない税理士さん
がいますので、注意しましょう。
相続に強い税理士さんの割合としては、一般的には、
全体の3割程度
といわれています。
以上、相続税の計算のしくみについてでした。