具体的な相続対策を考える前に、
「事前におさえておくこと」
を知りたい。
こんなテーマの内容です。
相続対策の具体的な対策を進める前に、おさえておきたいいくつかのポイントがあります。その内容についてわかりやすく説明しています。
相続の対策をするにあたって、
「事前におさえておくこと」
として、何をすればいいのでしょうか?
大きく分けて、下記のポイントがあります。
順にその内容を説明していきます。
一般的な相続対策についての概要を把握する。
相続対策自体は、
財産などの状況によって、その具体的な内容
も異なってきます。
また、
どのような方針で対策を行うのか
によっても、その内容が大きく変わってきます。
ですので、
一般的な相続対策
については、内容だけでも、事前に把握しておいたほうが良いと言えます。
というのも、相続対策の中には、
早いタイミングで対応しておいたほうが良いもの
があるからです。
ですので、具体的な相続対策をいつのタイミングにするかは別途考えるとしても、少なくとも、
どのような内容の相続対策があるのか
という一般的な「見識」は、早めに理解しておいたほうが良いと言えます。
どのような相続をしたいのかの「考え」をまとめる。
また、昨今は、このほかに、
・認知症対策
も重要なテーマと言えます。
ですので、遺言などを含めた具体的な相続対策を考える際には、事前に、
どのような想い
があって、その結果、
どのような形で財産をわけるのかいいのかなどの方針
について、じっくり考えておくことが大切になってきます。
いつから相続対策をはじめるのか、そのタイミングを検討する。
具体的な相続対策について、
いつからはじめるのか
について、おおおそのスケジュール感はもっておいたほうが良いと言えます。
もちろん、早くから着手しておいたほうが良いという一面はありますが、例えば、
相続対策の前提となる「財産の状況」や、「生活面の変化」、「家族構成の変化」など
があると、
相続対策の内容も、見直す必要
がでてきてしまいます。
そうはいっても、あまり遅くなってしまうと、計画的な対策が難しくなるケースもありますので、そのタイミングは重要と言えます。
具体的には、例えば、
現役の仕事を退いた状況で、相続対策を考える、
といったタイミングであれば、ゆっくり検討することもできると言えます。
あるいは、
孫が生まれたので、子の世代の養育費を生前贈与で対応するといったことを含めて検討する
とったタイミングなどもあります。
そのタイミングが、それぞれの状況によって異なってきますが、少なくとも、計画的に進めることが大切になってきます。
さいごに
相続の準備を考える上では、
相続税のこと
や、
土地家屋の分け方
も重要なポイントになってきます。
特に、相続税については、基礎控除が、平成27年1月1日の改正で、
3,000万円+(600万円×法定相続人数)
となっています。
結果、改正前の最低額は6,000万円に比べ、相続税の対象となる基準が2,400万円も引き下げられることになりました。
ですので、従来は、相続税対策の必要性が低かったケースでも、その対象が広くなったと言えます。
また、
土地家屋
がある場合は、それをどのような形で相続するのかについては、しっかり準備しておかないと、のちのちの揉め事の原因になる可能性もあります。
このような点も踏まえて、相続対策の事前準備はしっかりと進めることが大切になってきます。
また、進め方の考えを整理する際に、
エンディングノート
を活用する方法も、一般的になってきました。
市販のエンディングノートもありますので、そういったものを使って、準備を進められることをお勧めします。
以上、相続対策の際に「事前におさえておくこと」についてでした。